お金に余裕が欲しかった

ギャンブル依存症録

ギャンブルをやる理由は何だろうか?

色々な理由があるだろうか、僕は一択「お金」だった。最後は特に。

最初はもちろん違いますが。

では一番最初は何だったのか。

完全に興味本位です。

遡る事約20年程前・・・。

当時、ゲームセンターで友達と遊んでいたのだが、その施設の隣がパチンコ屋だった。

ガキながらそこがどんなとこだかは理解していたが、自分では行きはしなかった。

だがその日は何故か足を踏み入れてしまった。

その日は二千円ほど使って怖くなって辞めた。だが後日、また同じ場所に訪れた。今度はパチンコだけをやりに。そして、大きな勝ちを得た。

給料+αの収入に喜び心が大きくなった。後はほとんどみんなと同じルートだと思う。仕事終わりにはそのままパチンコ屋。この頃は一万円負けて死ぬほど恐怖したのを覚えている。

が、一度でも何万も勝利していると感覚が狂う。

そう、取り返せる、これなら大丈夫と。延々とその繰り返し。

気付けば負けを取り返すギャンブルをこの頃から始めていた。この時に完全に辞められていれば「楽しい良い思い出」で終わっていたのにと思う。独り身の時は負けてもそこまで大きく考えなかったし、大したダメージではなかったのでまぁ良かった。

負けても給料日までただ我慢して。そして給料+αを狙うぞ!!!と。

そして時が経ち、結婚をし、子供を授かる。もちろんギャンブルはやめられてない。

ギリギリこの時は借金はなかった。

結婚をすると自由な時間が無くなると聞くが、僕はそうでもなかった。自由な時間が多く、仕事帰りにギャンブルにも余裕で行けた。が、使えるお金などは変わってくる。

そうなると負けた時、どうするのか。

そう。借金だ。


最初の借金はごく僅か。

最初は本当に小さな借金。一緒に打ちに行った友達から手持ちが無いからと一万円だけ借りる。最初はこんなもん。

そしてそれは友達だからすぐに返せる。問題無い。ただ借りてギャンブルを覚えるともう歯止めが効かない。

そう、その時持っていた手をつけてはいけないお金に手を付けてしまった。

今でも覚えている。金額は8万円。

当時の8万円は自分にはどう頑張っても用意出来ない金額だった。

どうするか悩んだ挙句、僕はCMで何度も見た「消費者金融」にお金を借りる事に決めた。いとも簡単にお金を借りることが出来た。安心した。最初に借りた金額は10万円。

これで支払いの穴埋めをして2万円余らせた。これで懲りて辞めてれば全然良い方だ。

懲りるどころか、僕はムカついて「必ず取り返してやる」にシフトしてしまった。

ここからはもう簡単。借金は10万、20万、50万、100万と増えていく。

生活が苦しかったからじゃ無い。

自分の借金の理由はいつも同じ。

全部ギャンブルだ。


危険な感情

ギャンブル中毒者において一番危険な感情は「負けを取り返す」だと思っている。この感情のせいでなんども失敗を重ねている。大きな負けをして、2度とギャンブルはしないと決めて。

少し給料などの入金があると直ぐにそんなことは忘れてせめて先月の負け分は取り返してやめよう!と。

で、また負ける。

しかも先月より大きく。そして今までより大きく。この時借りた消費者金融の金額なんか、この後の話からしたら可愛いものだ。僕の借金第一弾はこんな感じだ。

この頃結婚もしていたし、子供もいた。

だがギャンブル中毒者の歯止めにはならないし、それは薬にもならない。

ただ今にも負けを取り返そうとしている今これを見てるあなた。

そしてそう思って生きてきた僕自身。

絶対に無理です。

何度でもここを読み返してください。

焦らなければいずれこの負だけのループからは抜け出せます。

続く。


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